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勉強してから作品を作るのではなく、作ってから勉強する時代

「映画監督になりたいという子どもがいて、毎日のように映画を見ているんですが、
どうやったら映画監督になれますか」
と先日、千葉で講演会を行った際にたずねられた。

「映画を毎日見ていても映画評論家になれても映画監督にはなれません。
監督になりたいのなら、今すぐ自分で映画を作ってみて、
Youtubeにアップしていろんな人に見てもらえばいい」と答えた。

映像、写真、音楽なんかでもそうだけど、
昔に比べて飛躍的に機材の値段が安く、かつ高性能になった。
しかも編集作業は安価なパソコンでも簡単にできてしまう時代。
今まで技術習得が大変だったことが簡単に機械がやってくれて、
ごく一部の人でないと買えなかった高価な機材が、誰でも手に入るようになった今、
映画監督になりたいのなら、映画を作ってネットにアップすればいいし、
写真家になりたいのなら、写真を撮ってネットにアップすればいいし、
ミュージシャンになりたいのなら、曲を作ってネットにアップすればいい。
ものすごいいい作品なら道は切り拓けるのではないか。

映像にしてもそうだし、カメラにしてもそうだけど、
昔は機材の操作を覚えることが大変だった。
コラボ企画で旅写真家の三井昌志さんが、
「今まではちゃんと撮れること自体がカメラマンとしての価値だったが、
今なら誰でもボタンを押せば撮れてしまう」といった話をしていたが、
機材操作習得の時間は恐ろしいほど短くなった。

だから思うんです。
映画を何本も見て、いろんな勉強して、それから作るんじゃなく、
まずは見よう見まねで作ってみたらいい。
実際に自分で作ってみれば、
自分に何が足りないのか、何ができないのかが明確にわかるので、
その上で、その足りない部分を補うために勉強しにいけばいい。
勉強してから作品を作るのではなく、
作ってから勉強する時代になったとは、そのような意味だ。

勉強してからでないと作品を作れないという完璧主義に陥ってしまいがちだが、
上述のように機材である程度いろんなことができてしまうのだから、
勉強の前にまずは作ってみること。
それをネットでアップし、いろんな人の意見や感想をもらった方が、
はるかに勉強になるし、今後いい作品づくりをするための参考になる。

機械の進歩のおかげで
作品づくりのスキルに
プロとアマの差が恐ろしくなくなった今、
プロとアマとを分けるポイントは2つある。
1つは、テーマ=切り口。
どんな風に撮れるのかではなく、何を撮るのか。
そのテーマがおもいろいかどうかで成否が分かれる。

もう1つはお金をもらえるようになるための、
営業力、宣伝力、セルフブランディング力の差。
自分のスキルを多くの人に知らしめ、それを必要としている相手に営業し、
お金=仕事に結びつけていく能力がないと、
どんなにプロ並みの作品を作れても、お金をもらうという意味でのプロにはなれない。

作品を作るのは簡単になって、技術力に差がつきにくくなった分、
むしろプロモーション力が勝負の分かれ目になる。
だからこそネットをうまく活用し、自分の作品やスキルを多くの人に知らしめて、
仕事に結びつけられる能力のあるクリエイターが、今後生き残っていくんじゃないか。

なりたいなら、作りたいなら、勉強する前にとりあえず作ってみたらいい。
ネットでアップしてみればいい。
その上で後から足りない部分を勉強すれば十分だ。
勉強してから作品づくりなんて言っていると、
今の時代、一生チャンスは巡ってこない。

こんないい時代はない。
誰にでもチャンスがある時代なのだから、
うじうじしていないでやったもん勝ちだと私は思う。

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by kasakoblog | 2014-09-23 00:13 | セルフブランディング

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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