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食品検査していたOLが心の病を乗り越え、百貨店でも扱われるバッグ作家に!~吉田美子さんインタビュー

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人生、何がどう転ぶかわからない。
食品検査業務を行う普通のOLが、仕事のプレッシャーから心の病になり、
精神病院に入院かというところまで病状が悪化したが、
なんとか普通の病院での入院生活から退院し、職場復帰。
その後、会社に居場所がなく、悶々とした会社員生活を送っていたものの、
40歳頃に出会ったバッグを作る作業がおもしろくなり、好きが高じてバッグ作家に!
独創的なバッグが人気となり、百貨店にまで取り扱われるまでになった。
どうやって人気のバッグ作家に転身できたのか。
吉田美子さん(49歳)にインタビューした。
(取材日:2014年12月16日)

1:バリバリ仕事をしていたつもりが空回りし心の病に
いつも目立たない地味なタイプの女の子だった。
高校は生物地学部に入部し、星の観測や川の水を測ったりするのが楽しかった。
それで大学は東京農大の農学部農芸化学科に入学。
農業、食品、土壌検査など生活に密着した学科だった。
大学で学んだことを活かして、卒業後は生協に就職。
はじめの2年間は地方の支所の経理だったが、24歳の時から念願の食品検査業務に異動。
職場結婚もし、仕事も望みのものができ、
「一生、食品検査業務をしていくんだ」とこの時は思っていた。

しかし異変が起きたのは31歳。
欲しいと思っていたわけではなかったが子供ができ、妊娠した。
ずっとバリバリ仕事をしていきたかったのにという思いもあった。
しかし仕事では自分の思いとは裏腹に空回りしていた。

部下が自分の言ったことができないと苛立ち、
その苛立ちから職場はギスギスした雰囲気に。
そのため余計に仕事がうまくいかなくなり悪循環を繰り返していた。

吉田さんは「自分がいないとこの職場は回らない」と思い込み、
上司に「こんな時に妊娠してしまい、すみません」と言ったが、
今から考えれば、とんだ勘違いをしていたと気づいた。
私がいなくても仕事は回る。
それどころか私がいない方がギスギスせずに職場は回っていた。

妊娠してから肺炎になってしまい、入院することに。
生まれてはじめての入院生活にも心の負担がかかり、
いろんな心労が重なり、精神状態がおかしくなり始めた。
精神不安定なことから「精神病院に入院した方がよいかも」とまで言われた。

入院も薬もイヤだと拒否する吉田さんの様子を見て、
「家で安静にした方がよいのでは」との話になり、
吉田さんは家に帰ることになった。

無事に子供は出産したが、精神不安定な吉田さんと子供を、
家で二人きりにするのはまずいのではないかと家族が心配し、
子供は保育園に預けることになり、いち早く職場復帰することとなった。

しかし吉田さんに以前のポジションはなかった。
補助的な業務。
精神不安定になっていたからだ。
さらに職場復帰してショックを受けた。
後輩の部下がかつての自分のポジションにつき、
自分の時よりはるかにうまく職場を回していたのだ。

「もう自分に居場所がない」
でも会社を辞めるわけにはいかないと思っていた。
二世代住宅を建て、夫も働いていたが住宅ローンもあり、
子供もいるので、私も働かなくてはと思っていたのだ。
その後、6年間、我慢しながら仕事をしていた。

ずっと我慢して働いた。
でもある時、ぷつりときてしまった。
お母さんと話をしているうちに、我慢していた感情が一挙に噴き出したのだ。

「私が好きで働いていると思っているの!
そんなわけないじゃない!」

突然の感情にお母さんは戸惑ったという。
今まで我慢していた感情をお母さんにぶちまけた。
もう会社には自分の居場所がないのに、住宅ローンのために働いていたと。

するとお母さんがぽそりといった。
「住宅ローンぐらいどうにかなる。そんなにいやなら会社やめたら」
すっと心が軽くなった。
もう会社を辞めよう。
17年間、勤めた会社を辞めた。

2:退職して出会ったバッグ作りに没頭!独創性から評判に
何もすることなく、困った吉田さんは何か趣味を持とうと、
ケーキ教室などに通い始めた。
子供のためではなく自分が食べるのが好きだったから。
おかし作りやらケーキ作りやらが楽しくて没頭。
しまいには自宅のキッチンでちょっとした料理教室をするまでになった。

そんな時、学校で必要な巾着袋を作るため、
ミシンが得意なご近所さんのお友達にミシンを教えてもらった。
ミシンで袋を作るのがおもしろかった。
布選びも楽しくなり、夢中になった。

ちょうどその頃、お母さんの職場でバザーをやるので、
「あなたが作ったポシェットやケータイケース、袋とかを
出してみたらどう?」と言われて出すことに。
するとどうだろう。
売れたのだ。

「働く女性はバッグが必要だし好きなんだ」
その後は特にバッグ作りに力を入れると評判に。
口コミで広がり、バッグがどんどん売れるようになった。

「今までバッグが特に好きというわけではなかった」という吉田さん。
でも、バッグを作るのは何より楽しかった。
自分で好きな布を選び、同じものは作らず、
1点1点それぞれ違ったバッグを作っていく。

設計図があるわけでもなく、作りながら完成させていくので、
自分でもどんなバッグができるかワクワクして作れるという。
できた時の達成感。お客さんに喜んでもらえる満足感。
今まで飽きっぽく、続けられるものはほとんどなかったのに、
バッグ作りだけは飽きずに続けられる。

2005年、40歳の頃。バッグ作りをはじめてまもなく「Y's445」というブランドを立ち上げた。
2006年にはギャラリーで初の個展を開催。
その後は、浦和伊勢丹を皮切りに、銀座松坂屋、銀座松屋、
恵比寿三越、池袋西武、渋谷東急東横でバッグを扱ってもらえるようになった。
今までバッグなど作ったことがなかったにもかかわらず。
ものすごい快挙だ。

一時期、南青山にアトリエを持っていたこともあったが、
身軽にいろんな場所に出向けることや、
バッグを作る時間をしっかり確保したいこと、
お客さんとの接点を大事にしたいとの思いから、
今はアトリエを持たず、全国各地のギャラリーを借りて、
個展を開いて販売するスタイルにしている。

それにしても40歳前後からバッグ作りを始めた人が、
こんなにも人気となっているのはなぜなのか。

「画一的でみんな同じデザインの量産ブランドバッグではなく、
世界にたった一つしかない1点もののバッグを欲しい方が、
多かったからかもしれません。
私が作るバッグは世界にただ1つだけ。
物を持ち運ぶ袋という機能だけでなく、
単なるオシャレというだけでなく、私のバッグを持ってもらうことで、
ライフステージそのものが変わるような、
そんなエネルギーを持っているバッグだと思っています」

カラフルで独創的なデザインは好き嫌いがわかれる。
外見の派手な服装も同じだ。
でも吉田さんはこんな風に言う。
「誰にでも好かれるバッグではなく、
私はこのバッグ好き!私は吉田さんの作ったバッグが好き!
という人に気に入ってもらえたらそれでいい」

だからこそお客さんに合うバッグを対面で一緒になって選びたい。
ギャラリーで直にお客さんと接しながら、
お客さんに合うバッグ選びをサポートしている。
そんな思いもあり、ただバッグを作るだけの「バッグ作家」ではなく、
ライフスタイルそのものを提案していきたいという意味合いを込めて、
「BagLifeプロデューサー」と肩書きを変えた。

2014年には『やる気のスイッチ!』の著書で、
夢実現プロデューサーの山崎拓巳さんとのコラボが実現。
山崎拓巳さんに描いてもらった絵を組み合わせた、
コラボバッグを完成し、お披露目した。
こんなことまでできるなんて夢のよう。
山崎さんから「夢を100個書いてみなさい」と言われて、
その1つに「拓巳さんのバッグを作りたい」と書いたことがきっかけで
なんと実現してしまったのだ。

これまで作ったバッグは約1900個。
2015年には「Y's445」ブランド立ち上げ10周年を迎える。

思いもしなかった人生。
仕事でうまくいかなくなり、どん底を味わった経験から、
まさか自分がバッグ作りをして、こんな人生になるなんて。
ワクワクすることを人生の選択基準にしていれば、人生、楽しく生きれるはず。

こんな人生を歩んだ方もいる。
たとえ今が不満だらけの何の変哲もない普通の人であっても、
何がきっかけで人生好転するかはわからない。

大事なことはワクワクすることに足を一歩踏み出せるかどうか。
ただそれだけの違いなのではないだろうか。

・生き方インタビュー
http://www.kasako.com/life1.html

・吉田美子さんのフェイスブック
https://www.facebook.com/Ys445

・「Y's445」フェイスブックページ
https://www.facebook.com/Ys445.bag

・「Y's445」ブランドホームページ
http://ys445.com/
※次回個展:代官山のギャラリーR:2015/2/13~15

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by kasakoblog | 2014-12-17 19:53 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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