日本は自己責任論という素晴らしい規範を持った国~自己責任論を卑下する必要まったくなし
2015年 01月 25日
自己責任論など関係なく「日本人」なら誰でも助けることが、
まるで近代国家の証みたいな論調で吐き気がする。
日本には素晴らしい文化や規範がある。
それは「他人様に迷惑をかけるな」ということだ。
もちろん人が生きている以上、
まったく他人様に迷惑をかけずに生きることは不可能だ。
そんな完璧な人間などいない。
だからといって他人様に迷惑がかかることを平然とする人間を、
「日本人」だからというたったそれだけの理由で、
何でもかんでも助けるべきだという論調は、
中世どころか野蛮時代に戻ることを意味する。
みんなやりたい放題。
何をやっても助けられ、保護される。
こんなバカな話がまかり通ってしまうのなら、
この世はまさに「イスラム国」のような、
残虐非道な国家になってしまうだろう。
自由には責任が伴う。
自由にどこへ行こうが何をしようが国家は干渉しない。
でも自由な行動をすれば責任が伴う。
その責任をだよ、無謀な行動をした本人の非をとがめることなく、
すべては政府が悪い、すべては政府が助けなきゃいけないなんて、
どれだけアホな話なのか。
ジャーナリストが、戦地の状況を伝えるために危険な地域に入って拘束された。
それは日本の「国益」にとって重要なことだからこそ、
助ける最善の努力をしなければならないだろう。
しかし。
何の目的かもよくわからん。
危険な地域に行くにもかかわらず、
何の危機意識もなく、きちんとした準備もせず、
英語すら話せないのに、のんきに現地入りした人間を、
「日本人」だからというたったそれだけの理由で、なぜ助けなければならないのか?
国民国家?同朋?
バカじゃないの?
バカ一人が捕まったために、大勢の人が動き、
場合によってはその人のために命の危険にさらされる人が出る恐れもある。
そこまでの犠牲と引き換えに助けなければならないという野蛮国家が、
世界のスタンダードだというなら、日本はスタンダードじゃなくてもよかろう。
例えば、日本に普通に暮らしていたのに、いきなり外国に拉致された。
これは国民の安全を揺るがす非常事態で、
何が何でも助けることが国家の使命であり、
それが国民の安全にもつながると思う。
そういうケースとすべてのケースを一緒にして、
どんな理由であれ拘束されたら助けなければならないなんて、
そんなことしていたら国家は崩壊してしまうだろう。
そもそもなぜ「日本人」だと無条件に助けなければならないのか?
二重スパイだったらどうするのか?
日本にダメージを与えるために敵国とつるんで、
芝居をうっている人間だったらどうするのか?
ただ国籍が「日本人」だから助けろというのはあまりにもナンセンスな議論だ。
この点、かつてイラクの人質事件で自己責任論が湧き上がったのは、
いかに日本国民が他国と違って知性が高く、
論理的に物を考えられる人たちであるかを証明した出来事だと思う。
まともな戦場ジャーナリストがつかまって、
自己責任論をふりかざして助けるなという人はごく少数だと思うが、
あまりもかつて人質につかまった人たちの動機や素性がおかしかった。
だから多くの国民は自己責任論を持ち出した。
なんかあいつらおかしくねえかと。
日本人は日本人なら誰でも彼でも助ければいいという、
頭の悪い人たちではないことが証明された出来事ではないか。
そもそもなぜイスラム国に日本が関わらなければならないのか?
日本人が人質に捕まったから?
違うでしょ。
日本人とかアメリカ人とか関係なく、
国際通念に照らしあわせて、あまりにも残虐非道な行いをしている集団から、
虐殺される人を一人でも多く救うためではないのか?
日本人であるかどうかは関係ない。
残虐非道な行いを止めるべく、日本人がいようがいまいが支援する。
それが正義であって、日本人が人質で捕まったから助けるけど、
日本人がいなくて外国人の被害者がいても構わないのが、
国民国家の規範であるならば、それは中世どころか、
はるか昔の原始時代に逆戻りだと思う。
自国民だけ身代金払って助ければいいのか?
その資金がテロの温床になり、残虐行為の資金源になり、
他人を殺すことになっても知らんぷりという、
身代金を支払うヨーロッパ国みたいなことがまともな国民国家なのか。
テロの片棒かついで人殺しを助長していることに何の責任も問われないのか。
ただ自国民を助けるために他国民は犠牲にしていいという、
野蛮国家の真似事を日本にもしろというのか。
平和憲法を持ち、建前上は軍隊を持たないことになっている日本なら、
何でもかんでも欧米のルールが正しくて、
日本は遅れているという価値判断ではなく、日本独自のあり方を考えればいい。
はるか遠くの異国で残虐非道な行為をしている集団がいる。
その集団をとめるために、空爆という名の虐殺をすることが、
本当にテロの殲滅に役に立つのだろうか?
欧米が自国の利益のために、他国に内政干渉し、
自分の利益を実現するために、正義を振りかざして、
空爆という名の人殺しをしていることが正義なのか?
テロが頻発している背景には、欧米が勝手に口出しし、
勝手に虐殺し、そのせいで現地に歪みや憎しみが生まれて、
テロと戦争の連鎖になっているという事実をどう考えるのか。
そこは欧米ではできない日本のアプローチがあるはずだが、
自民安倍政権は欧米と同じことをするために、
平和憲法を改悪し、集団的自衛権を行使し、武器を他国に売りまくり、
ボロ儲けしようとしている。
それでテロが防げるんですか?
私は国を守るために軍隊は必要だと思う。
しかしその軍隊は国を守るためであって、
石油利権や軍事産業利権のために、
遠くかの国に空爆支援することが国防なのか?
拡大解釈も甚だしい。
現に日本も欧米と同じことをしようとしたから、
今回のような人質事件に発展したのだと思う。
日本には他人様に迷惑をかけるなという素晴らしい規範があり、
100%実現できなくても、みな迷惑かけないよう生きている。
だからこそ世界でもまれに見る治安の良さがあるのではないか。
他人に迷惑を平然とかける人間を、
「日本人」だからという理由で助ける大義はどこにもない。
日本は欧米とは違うことを、「遅れている」という自虐論に捉われず、
日本だからこそできる独自の道を歩んでこそ、世界の中で際立った存在感が得られるはず。
日本の自己責任論で中世に退行した?
バカじゃないの?
日本はどこよりも先進的な規範を持つ国であり、卑下する必要はどこにもないと思う。
・自民安倍の軍国主義が防衛ではなく、かえって日本を危険にさらしたという事実
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