
自分に才能なんかない。
好きなことなんてないという人も多いが、
人生どこでどんな才能が開花するかわからない!
絵は大の苦手でむしろずっと文芸少女で、
学校を卒業してからは約30年、フリーライターとして仕事をしていた人が、
たまたま40歳過ぎに出会った切り絵に魅せられて、
趣味で作っていたら、50歳になって趣味ではなく作家として、
デビューしちゃった驚きの人がいる。
杉谷和子さんだ。
フリーライターですよ。
文字の仕事。
私もライターだからわかるけど、
ライターって絵心ない人多い(笑)。
杉谷さんもまた絵は苦手意識を持っており、
本を読んだり、文章を書いたりするのが好きで、
だからこそこの30年間、ライターの仕事をしてきた。
それで切り絵作家として50歳過ぎてからデビューし、
仕事の発注もあったりするというのだから、
人生捨てたもんじゃない、どこで何が起きるかわからない、
と希望に思えるわけです。
杉谷さんが切り絵に出会ったのは40歳過ぎてから。
親と中国シルクロード旅行に行った時に、
切り絵の実演販売をやっていて「素敵だな」と思い、
おみやげで買ったという。
そこで切り絵に魅せられて、自分でも切り絵を作ろう!
と思ったわけではない。
しばらく切り絵のことを忘れていた。
ただ旅行から数年後になって、ふと切り絵のことを思い出し、
小さな額に入れて玄関に飾ってみた。
これはいいと思い、翌年も干支の切り絵を飾ろうと思ったのだが、
日本でなかなか売っているところがない。
売っていてもかなり高いものばかり。
そこでひらめいてしまったので。
「自分で作れるんじゃないか」
見よう見まねで切り絵を作るようになった。
40代後半になり、せっかくだからどこかで切り絵を習いたいと考え、
教室を見つけて通うことに。
でもそこで熱心な生徒だったわけではなかったという。
行ったり行かなかったり。
先生の言うこともあまり聞かなかったという。
そのうち家族の死や病気などがあり、バタバタしていたので、
いつまにか教室はいかなくなっていた。
そしてまた通い出すようになったのは3年前。50歳を過ぎてのこと。
教室で思わぬ課題が出たのだ。
「自分でスケッチして図案を描いてみましょう!」
切り絵を切ることはともかく、絵を描けなんてそんなもんできるわけがない。
ずっとライター仕事をしていて、絵心なし。
学生時代の授業で絵を描いて以来、もはや数十年、絵など描いたことがない。
時間内に描ききることはできず家に持ち帰った。
ふとネットで見つけたかわいい猫の写真をもとに、
猫を描いてみようと思った。
すると。苦手だったのに下手は下手なりになんとなく絵が描けたのだ。
自分は絵は描けるのかもしれない!
下絵を自分で描くことができれば、
オリジナルの切り絵を作ることができる!
そう思ったら楽しくて楽しくて仕方がない。
自信がないので友達にも家族にも見せず、
一人黙々と作品を作っていた。
とにかく切り絵を作っているのが楽しいからだ。
そんな時に友達からフェイスブックをやってみたらと勧められた。
フェイスブックをはじめて自分が作った切り絵をアップするようになった。
すると気に入ってくれる人がいるではないか!
さらにはフェイスブック経由で切り絵の注文依頼までくるようになった。
オリジナルの作品をどんどん作っていた杉谷さんを見て、
教室の先生が「個展をやりなさい」と。
個展には抵抗があった。
友達にフェイスブックで作品を見せているのとはわけが違う。
しかも未だに切り絵をほめられても、どこかで、
「私はどうせ絵が下手だし、ちゃんと美術の勉強もしたことないし」
というコンプレックスもあった。
ただせっかくの誘いなので個展をやってみた。
ほとんどが仲間うちの人が見に来てくれた。
もう個展に出した作品ですべて自分の中にあるアイデアは、
すべて出し尽くしたと思っていた。
ところがしばらくすると「こんな切り絵作ったらどうか?」とアイデアが浮かんできた。
そして作っていると何より楽しい。
こうして2回目の個展をやることになった。
するとある友人がこんな声をかけてくれた。
「杉谷さん、すっかり作家になったんだね」
そう言われたのがたまらなくうれしかった。
「作家としてやっていこう」という覚悟を決めた。
今は引き続きライターの仕事をしながら、
切り絵作家の活動にも力を入れている。
・・・・
人生って不思議なものだと思う。
自分には才能がないと思っていたものが、
50歳過ぎになってから、好きになり、それが仕事につながるなんて。
にわかに信じがたい話だが、本人が何よりも信じられないだろう。
ずっと切り絵が好きだったわけではないのだから。
人生にはいろんなチャンスが転がっていて、
ただ私たちはそれを見逃しているだけかもしれない。
学校教育があまりのもクズなので、
その時は嫌いだと思っていたことが大人になってから好きになり、
仕事になるということは大いにあると思う。
私は国語がずっと大嫌いだった。
文章書くのが大嫌いだった。
読書感想文はいつもあとがきを丸写ししていた。
そんな私が文章書くのが好きになり、仕事にしているなんて信じられない。
でも学校時代の嫌いという先入観は、
大人になってやってみると全然違った感覚になれるかもしれない。
みなさんにもまだまだ思わぬ才能が眠っているかもしれない。
もう年をとって今さら私なんてと思っている人に、
思わぬことで注目を集めたり、評価されることがあるかもしれない。
とにかく何でもやってみる。
食わずぐらいなのをやめてやってみればいい。
そしたら自分も周囲も思いもしなかった才能が、
開花することもあるんじゃないかと思う。
杉谷さんの話はとても勇気づけられた。
特にライターの私にとって、ライターってほとんどの人が、
文字書くぐらいしか能がないわけ。
でも切り絵なんていうまったく違うジャンルで花開くなんて。
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