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報ステ古賀騒動&映画「A2-B-C」に思う。履き違えた言論の自由は弾圧を招く

履き違えた言論の自由は弾圧を招く。
なぜそれがわからないのだろう。
言論の自由や表現の自由を盾に、
デマや事実無根の話を拡散させれば、
政府から言論の自由は表現の自由を制限される、
絶好の口実になってしまう。

映画「A2-B-C」がクソ作品だから上映中止は当然というブログを書いたが、
なぜ映画監督でもある私が、言論の自由や表現の自由を制限するような、
おかしなことを書くのか、という意見がいくつかあったが、
言論の自由や表現の自由を守るために、
ドキュメンタリー映画であるなら、ちゃんと作品作れという話。

事実かどうかもわからない「デマ」を垂れ流せば、
社会に実害が出るわけで、実害が出れば、
政府にとって言論の自由や表現の自由を弾圧する、絶好の口実になる。
自由には責任が伴うわけで、
責任のない作り方をしていれば、
自由が取り上げられることになりかねない。
自由っていうのはなんでもいいってことじゃない。
そこを履き違えている人がいるから、
国民はバカにされ、政府からあらゆることを管理されるようになる。

そういえば報道ステーションで元経済産業省官僚の古賀茂明氏が、
降板されたことを官邸の圧力だと主張したことに対し、
菅義偉官房長官はこのように反論した。

「言論の自由、表現の自由は、これは極めて大事だと思っておりますけれども、
事実に全く反するコメントをですね、まさに公共の電波を使った報道として、
極めて不適切だという風に思っております」

http://blogos.com/article/109015/

私は菅官房長官の反論が正しいかどうかはわからない。
古賀氏のコメントが事実でないのかどうか、
ぜひ白黒はっきりつけてほしいと思うのだが、
ただどちらの主張が事実なのかはさておき、
菅官房長官のいうこの意見は極めて正論だ。

もし事実無根であることを、言論の自由を盾に、
言いたい放題いうことは断じて許されない。
そんなことは当たり前の話。
まして公共の電波を使った報道でとなれば当然だ。

ただ報道ステーションの件について、
言いたいことはわかるんだけど、
一部すっとこどっこいな論を展開しているのが、
元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏。
http://blogos.com/article/109029/

長谷川氏は、

古賀茂明氏は、公共の電波放送である「報道ステーション」に出演し、
「安倍総理の本当の狙いは有志連合と一緒に空爆すること」
「有志連合に、仲間に入れてほしくてたまらないんですよ」
と妄言を連発しているんですね。


それを「言論の弾圧だぁ!」というのはおかしいと。

古賀さんの件に関して言うと、公共の電波放送で発言する以上、
かなり細かい検証と事実の裏付けが求められます。
それを適当な言葉を連発されたり、ニュースのコメントを求められているのに
全く違う話をされたら注意するのは当然のことです。


といった論拠で、「古賀氏は妄言を吐いているから降板は当然」
みたいな持っていきかたっておかしいのではないか。

事実と意見は違う。
コメンテーターの発言は事実じゃなく単なる意見であり、
その人の解釈にすぎないわけでしょ。
コメンテーターの言葉は事実でも報道でもなく、単なるその人の意見。

「安倍総理の本当の狙いは有志連合と一緒に空爆すること」
「有志連合に、仲間に入れてほしくてたまらないんですよ」
というのは古賀氏の意見、見立てにすぎないわけで、
「報道」や「事実」なんかではない。
コメンテーターに事実を求めている視聴者なんているのかね。
コメンテーターの一意見を聞きたいだけでしょ。
それは間違っているかもしれない。
なぜなら意見にすぎないからだ。

でもコメンテーターではなく報道番組なり新聞記事がさも事実であるかのように、
「安倍総理の狙いは有志連合と一緒に空爆することだ」
という報道をしたら、「その裏付けは何だ?」という話になる。
長谷川氏はコメンテーターの一意見と報道番組が事実であるかのように、
ニュースとして報道することの違いをすり替えて書いているから、
言いたいことはわかるんだけど、おかしな話になっているのではないか。

古賀氏が「安倍総理の本当の狙いは有志連合と一緒に空爆すること」
というのは意見なのだから、別にそれは何の問題もない。
でも「テレビ朝日の早河会長とか、あるいは古舘プロダクションの佐藤会長のご意向でですね、
わたしはこれが最後ということなんです」とか、
「官邸のみなさんにはものすごいバッシングを受けてきました」
というのは、意見ではなく「事実」としての発言。
もしこれが事実無根なら断じて許されないということになる。
それは意見ではなく「事実」だからだ。

意見は自由に言えばいい。
しかし事実であるかのように番組なり映画なりで、
放送したり発言したりする場合には、
それが事実でないなら、言論弾圧なんかではなく、
おとがめを受けるのは当然だ。

意見と事実は違う。
事実を装う作品を作るなら、
事実にちゃんと基づいて作れというだけの話。
でないとその稚拙さを口実に拡大解釈されて、
それこそ言論弾圧されかねない。

※ただ原発の問題についていえば、原発推進派も原発反対派も、
事実かどうかもわからないことを、
さも事実であるかのように議論しているから、おかしなことになる。
わからないのに安全だとか危険だとか断言してしまう。
原発の恐ろしさとはまさにここにある。
わからないのに作っちゃって動かしちゃって、
事故を起こしちゃったからどうしようもない状態になっている。

・原発反対カルト教でもなく原発推進カルト教でもなく原発の未来を考える
http://kasakoblog.exblog.jp/22871483/

・官邸の圧力で報ステ降板の古賀氏が最後に残したガンジーの名言
http://kasakoblog.exblog.jp/22915437/

・反原発カルト教団映画「A2-B-C」の上映中止は当然
http://kasakoblog.exblog.jp/22908561/

・人生を楽しくするためのセルフブランディング11か条を解説した
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by kasakoblog | 2015-03-31 11:18 | マスコミ

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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