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この実例も驚き!人は自分の都合のいいように物事を解釈し、誤解にまみれて生きている

昨日、人は自分の都合のいいように
事実を解釈し誤解するという話を
ブログに書いたのだが
こんなにも解釈が違ったのか
という事例をもう1つ紹介しよう。

家族思い出記録ライター鯰さんに
両親のインタビューをしてもらい
昨日は母親の懺悔が誤解である
という事例を紹介したが、
今回は父親の懺悔が
驚くべき誤解である話を。

・父親の私に対する懺悔
息子は大手鉄道会社の採用試験も
受けていたようですが
僕は事前にはそのことを知らず
「4次面接で落ちた」という
息子からの報告で初めて知りました。
その報告の電話を受けた時のことが
今でも忘れられません。
息子が「4次面接では
『社内に知人がいるか』と
縁故の有無について聞かれ
「いない」と答えた」と言うのです。

実は、仕事の関係で僕には
その会社の知人がたくさんいました。
当時、単身赴任をしていたこともあって
息子とのコミュニケーションが
不足していたため、
就職活動の詳細を
把握していなかったのです。
「事前に知っていたら
誰かを紹介できていたのに
気の毒なことをしたな」
と今でも思っています。
・・・・・・・

うわー!なんだこの誤解!
いや誤解ではないのかもしれないけど
人って一つの事実を
こうも自分の立場で解釈する
生き物なんだということを
痛感させられた。

私は就職活動で鉄道会社も受けていた。
安定している。つぶれない。
鉄道も旅行も好き。
だから鉄道会社に入れれば
どんなにいいかとその時は思っていた。

ただ就職氷河期で厳しく
ことごとく落とされたのだが
JR東日本だけはとんとん拍子で進み
お偉いさんの面接まで進んでいた。

しかし落とされた。
父親の解釈では「縁故がいなかったから」
としているが、多分それは原因ではない。
私自身、この面接で失敗した!
と思うことがあったからだ。

当時、JR東日本は鉄道事業だけでなく
旅行事業にも力を入れ、
自前で宿泊施設の運営などにも
乗り出していた。

私は「旅行が好きで
あちこち行っているので
御社の役に立つ」みたいな話をした。
面接官はこうたずねてきた。
「国内でどこがよかったですか?」
当然聞かれる質問だ。
私は用意してきた答えを述べた。
「長野の白馬です。
トレッキングをしましたが
とても素晴らしい場所でした」と。

JR東日本の面接なので
JR東日本管内で今まで行った場所で
どこがよかったかを事前に考え
答えを用意していた。

しかし面接官はさらにたずねた。
「他にどこがよかったですか?」
私はさらに聞かれるとは思わず
その時、一瞬パニックってしまった。

JR東日本管内で思いつかない!
えっと北海道旅行はしたけど
北海道は東日本管内じゃないし
沖縄もめちゃめちゃよかったけど
沖縄には鉄道ないし
どうしようどうしようと。

でも沈黙はさらにまずい。
「えっえっと、北海道とか沖縄とかは
すごくよかったんですけど
あとどこか他にもあったはずで
すぐには思い出せないんですけど・・・」

おまえ旅行が好きであちこち
行ってるから志望しているって
言っているのにJR東日本管内では
白馬だけかよ!みたいな
面接官の冷たい視線を浴びているようで
余計に焦り、でも沈黙が怖いので、
思わず、本音が出てしまったのだ。

「国内ではないのですが、
学生時代に一人旅した
イギリスのエディンバラが
素晴らしかったです」と答え
エディンバラの魅力について
えんえん語っていた。

多分これが落とされた原因ではないかと
私は思っている。
だってそうでしょう?
国内旅行にあちこちいっているから
鉄道と旅行を組み合わせた
事業に携わりたいといいながら
JR東日本管内では白馬しか答えられず
北海道や沖縄の話をした後
挙句の果ては海外旅行の話に。
面接官は「国内でどこがよかったの?」
と聞いているのに海外旅行話を
力説してしまうなんて・・・。

でもあの大失敗したと思った面接の時に
私は気づいてしまった。
就職活動ってウソはすぐバレるんだなと。
私はその頃、珍スポットや廃墟や
工場や洋館や城などの魅力がわからず
「国内なんかおもしろい場所はない!
旅行するなら海外だぜ!」
と思っていたのだ。

多分その気持ちが単純な質問によって
いとも簡単にバレたのだ。
あーこれで落された!と思って
まさしく落とされたのだが
これはもう自分の失敗だから
仕方がないなと思っていた。

しかしなぜ父親は
私には話した記憶のない
縁故の有無のせいで
私が落とされて気の毒だったと
解釈しているのか。
それはこの会社に入って欲しかったからだ。

うちの父親は保守的で昔の価値観を
持ち続けているため
大学時代はさんざん
「公務員試験を受けろ」といわれ
受けないとわかったら、
「安定した大企業に務めろ」と思っていた。
だから今でも私がフリーで
ライターやカメラマンをしていることが
不安で不安で仕方がないのだ。

この時もJRなら安定した大企業だから
入ってくれたら自分の心配が軽減する。
でもダメだった。
それが残念で残念で仕方がない。
その気持ちが強すぎるので
私の解釈ではまったく重要ではない、
縁故の有無が主たる要因と考え
「なんだよ、俺に言ってくれれば
知り合いを紹介して
入社させることができたはずなのに!」
という部分が強く印象に残っていて
それで勝手に「俺のせいで入れなかった」
と思い込んでいるのではないか。

いやもちろん面接で落された
理由が何なのかは
採用担当者に聞かなければわからない。
でも私は「海外話をしたからだ」と思い
父親は「縁故がいなかったからだ」と思い
それぞれがそれぞれの立場で
都合のいい解釈をしている。

父はそのことが申し訳なかったと
思っているが
私は親のせいなんて思ったことはなく
ただただ自分の失敗で
やっちまったという思いだけだった。

私の事例でもわかるように
1つの事実に対し
みんな勝手に都合のいいように解釈し
だからこそそこで双方に
誤解が生じたり
話がかみあわなかったりする。
それはそれで仕方がないことだ。
なぜなら立場が違うから。
立場が違えば、自分の都合のいいように
解釈するのはある意味当然なのだ。

でもだからこそ例えば
客観的事実に基づく原因の分析は難しい。
仕事で何か失敗した時に
上司は「Aのせいだ」と思っているが
部下は「Bのせいだ」と思っていたりして
自分の立場での考えから抜け出せない。
そこにいくら客観的なデータが
提示されたとしても
「いやいやそれじゃない。
やっぱり俺があの時できなかったからだ」
みたいな自分の気持ちを優先してしまう。

だからみなさんも
気を付けなければならない。
1つの事実に対してそれぞれの立場で
勝手な解釈があり、事実分析がまったく
違っている可能性があること。
たとえ事実を提示したとしても
感情がそれを受け入れないケースもある。
なぜならそう考えることが
自分にとって都合のいい
「真実」だからだ。

だからこそそこに誤解が生じ、
誤解に基づく人間関係が
構築されていくわけだが
でもそれはそれで仕方のないこと。
逆になぜそんな風に解釈するのか
解釈したいのか、その理由を考えると
相手の立場や考え方が見えてくると思う。

結局、人は自分の立場でしか
物を考えられない。
だから相手の立場は何なのかを考えると
おかしな解釈をしているからくりが
見えてくるだろう。

・セルフブランディング11か条を解説した
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by kasakoblog | 2015-09-13 23:50 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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