期待はずれ。読む価値なし。老害と化した北野武著「新しい道徳」
2015年 10月 24日
「新しい道徳」という本が
おもしろそうなので期待して読んだが
あまりに中身のないつまらない本で
残念すぎた。
期待が高かったからかもしれないが
論理破綻もいいところ。
結局、彼は母親から押しつけられた
古い道徳から抜け出すことはできず
ありきたりの道徳批判をしながら
結局は古い道徳を根拠もなく
押しつけているというひどい内容の本だった。
はじめの方の道徳授業や道徳本批判。
これは確かにそうだと思って読んでいたが
この程度の批判など言い古されて久しいし
そもそも学校での道徳教育が
大人の建前だけで作られており
こんなバカらしいものはないというのは
多くの子供が気づいていることではないか。
私も中学校時代、道徳の授業があまりにも
バカらしかったのを覚えているが
そんな中学生でも気づくようなことを
北野武ともあろう人が
わざわざあえて本に書くほどのことでもない
ありきたいなことだ。
古い道徳を壊せとかいいながら
最後の方を読むと結局のところ
北野武は母親から何の根拠もなく
押しつけられた道徳を信じている。
例えば
食べ物をおいしいとかまずいというのは
ある年齢以上にとっては不道徳なことだ
などというまったく意味不明の
母親から言われたことを
本書で押しつけており
今までさんざん道徳批判をしてきたくせに
なんだ北野武もついに老害の部類に
なってしまったのかと非常に残念だった。
本書には「昔はよかった。今はダメ」
という典型的な老害価値観が
随所に出てくる。
最もひどいのはネット批判。
北野武がどれほどネットを
利用したことがあるのかわからないが
まるで20年以上前のネットが普及する頃の
アホみたいなネット批判に終始している。
あまりにも一昔前の
ありきたりのネット批判論を読んで
「ああこの人も老害になってしまったのか」
と非常に残念な気持ちになった。
ネットを見ればわかるが
ネットこそ古い道徳を破壊し
新しい道徳ができている創造の場となっている。
でも多分北野武はネットをほとんど
使っていないのだろうから
ネットのプラス面がわからないのだ。
もちろんネットにはマイナス面も
いっぱいあり、いいことばかりではない。
でもさ。
未だにネットもろくに使ったことなく
ネットで調べるのがダメで
図書館で労力かけて調べた方だとか
何冊も本を読むべきだとか
どこの老害かと思ってびっくりした。
今時の老害だって
こんなアホなことは言わない。
頭ごなしにネットはダメだと
未だに言ってしまう
何十年か前の思考でストップして
しまっている北野武こそ
古い道徳を押しつける
老害と化してしまったのだろう。
私が北野武のこの本に期待していたのは
本書にわずかに書かれている
「老人は気持ちよく死ねるよう
国立アヘン窟を作ればいい」とか
「女遊びしたっていいじゃねえか」
みたいな、既存の価値観で考えたら
「それダメでしょ」ってことを
北野節でそんなことはないと
ハッとさせるような
「新しい道徳」だったのだが
そうした新しい道徳と感じたのは
せいぜいこの2ヵ所ぐらいしかない。
いやほんと期待していただけに残念。
話題になっているかもしれないけど
ほんとこの本、買う価値なし。
読む価値なし。
こんな本読むならネットで
坂爪圭吾さんのブログでも読んだ方が
共感はできなくても
はるかに「新しい道徳」を
感じることができるだろう。
坂爪圭吾さんのブログ
http://ibaya.hatenablog.com/
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