東日本震災の教訓を学べぬニッポン~熊本城写真は熊本の恥さらしと断罪した本当の恥さらし
2017年 03月 05日
震災直後に熊本城の写真をアップするなんて
熊本の恥さらしだ。
2016年4月にまさか起きるとは思わなかった
熊本を中心とした九州大地震。
地震後に起きた様々な「人災」は
2011年起きた東日本大震災の教訓を
学んでいれば相当程度軽減できたはずだ。
その一つが冒頭の
震災後に熊本城の写真をアップするなんて
熊本の恥さらしだ出来事だ。
熊本地震が起きた後、地元の方が
「観光客に少しでも熊本に来てほしい」
という思いで
【《頑張ろう熊本》市役所14階から見た
【熊本城】&【ダイニングカフェ彩】
のランチ】という記事をあげたところ
大バッシングを受け記事削除に
追い込まれたという。
熊本市役所14階が罹災証明関連の窓口に
なっていたということが
「ふざけるな」「被災者に失礼だ」
といった批判を増長する
要因になったこともあるだろうが
しまいには「熊本の恥さらし」
呼ばわりされたという。
震災後、熊本城の写真をアップして
それが「熊本の恥さらし」なのだろうか?
しかも県外の人がしたわけではなく
地元の人だ。
観光客に知ってほしい来て欲しい
という思いにもかかわらずだ。
しかしこうした問題は
大きな自然災害の後には必ず起きる。
東日本大震災から2017年3月11日で
6年が過ぎようとしているが
東日本大震災直後も
「不謹慎だ」「自粛しろ」という
もっともらしいけど
まったく無意味なバッシングにより
人々が萎縮し、被災地に目を向けず
復興のマイナスになりかねない
といった事態が多発した。
たとえば東日本大震災が起きた時に
花見して酒を飲んでいる場合じゃない
と自粛発言をしたのは
今、豊洲市場の件でも
大問題になっている石原慎太郎元都知事だ。
しかし東北の被災地からは
「花見を自粛しないで
東北の酒を飲んで欲しい。
それが復興のつながる」と
偽善者ぶった自粛発言に
反発する声をあげた人もいた。
大きな災害が起きると
不謹慎だという名の
まったく無意味なバッシングにより
余計、被災地に経済的損害を
与えてしまうことになる
という教訓は東日本大震災で
学んだはずだったが
残念ながら2016年の熊本地震でも
あまり活かされなかったといえよう。
誰が本当の熊本の恥さらしだったのか。
熊本の現状を震災ニュースとは
違った視点で伝えようとした
地元の人を恥さらしと
バッシングした人たちこそ
偽善でとりつくろった
復興をさまたげる真の恥さらしだ。
この先、日本では何度も大地震が起き
どんな場所でも被災地、被災者に
なるかもしれない。
そんな時「不謹慎だ」という
まったく無意味な言葉で
活動を萎縮させて復興を妨げるような
ことはしないようにしたい。
ちなみに熊本のシンボルともいえる
熊本城は震災で大打撃を受け
2017年2月に行ってきたが
深刻な被害状況だった。
徐々に復旧に向けての工事が
やっと始まっているものの
復旧にはほと遠い現状。
入場はできないものの
ひと目でいいから
あの素晴らしい熊本城を見ようと
遠くから城を見れるスポットには
観光客が来ていた。
私は2009年に城写真集出版のために
熊本城撮影に来ていたが
その時、熊本城では観光客誘致のため
城の施設を次々と復元させようと
していた。
そんな城が観光できなくなっている。
そこで2月に熊本で行った
2時間ブログ術講義の県外受講生の
受講費4万8000円と
2016年に震災寄付のために
行ったかさこ塾フェスタ名古屋での
ポストカードの売上7376円を
熊本城の復旧・復元を目指す
「復興城主」に全額寄付しました。
2月に被災者の何人かを取材した際
「熊本城なんかより
被災地の生活再建が優先」
といった話も聞いたが
熊本城の復旧・復元により
観光客が増えれば
経済波及効果が期待できることと
私自身が震災前の熊本城を
撮影していたこともあり
熊本城復旧に全額寄付することに。
不謹慎だとかいって
地元の人同士がいがみあい
県外から人が来にくくなれば
ますます悪循環に陥る。
それは東日本大震災で
経験済みのはずだが
残念ながら東日本大震災後に起きた
様々な「人災」の教訓を
学んでいない人が多くいる。
地元だけでは震災など
起きなくても地方は疲弊する。
だからこそ遊びでもいいから
県外や国外の人に来てもらって
お金を落としてもらわないと。
東日本大震災からもうすぐ6年。
九州大地震からもうすぐ1年。
今度起きる被災地で
無意味な不謹慎バッシングは
避けたい。
・東日本大震災被災地レポ
http://www.kasako.com/110311top.html
・美談ではない震災後に起きる
被災地の歪みや妬みを取材した
拙著「検証・新ボランティア元年」
・震災後の熊本城写真(2017年2月かさこ撮影)
http://kasakoblog.exblog.jp/25520836/
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