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311東日本大震災直後に私が考えたことは、会社に泊まりスラムダンク全巻読むかどうかだった~震災の教訓

あれほどすさまじい災害となった
東日本大震災だが
恥ずかしながら私が震災が起きて
考えていたのは
家に帰れなかったら
会社に泊まって何をしようか?
そうだ、同僚から借りた
漫画「スラムダンク」全巻読めば
時間が潰せるからいいか
といったことだった。

すさまじい地震が起きても
いかに想像力もなく
事態を把握できていなかったかが
わかると思うのだが
案外、そういう人も
いるのではないか。

東京でも311は何十回となく
大きな地震に見舞われた。
でもまさかずっと続くとは思わなかった。
大きな地震があって
しばらく余震が終われば
それで電車も動き出し
家に帰れると思っていたのだ。

東日本大震災のように
大きな地震の後も何度も何度も
大きな地震が連発するといった
経験は今までになかった。
だから想像ができなかったのだ。
まさか大きな地震が何日も
終わることなく続くなんて
思いもしなかったから。

当時会社員だった私の関心事は
家に帰れるのか帰れないのか
ただそれだけだった。
まさか東北でとんでもない
ことが起きているとは知らず。

ネットのニュースを見ていたが
文字情報だけでは
まったく実感がわかなかった。
夜になって東北の海岸沿いで
200人の死亡が確認されたといった
ニュースをネットで見た時にも
「そんなバカな」と思っていた。

でも意識が変わったのは映像だった。
会社にテレビはなかったが
テレビがネットでも放映を始めた。
社員が共用で使う大きなパソコンで
ネット経由でテレビの放送を見て
愕然としたのだ。
とんでもない被害が
起きているのだと。

東北の被災者に取材をしたが
ある被災者はこんなことを
話していた。
「携帯からテレビをみて
津波のヤバさを知って
あわてて海から離れた」

そう。テレビがないと
映像がないと
文字ニュースだけでは
町のアナウンスだけでは
多分危機感がわかないのかもしれない。

でもテレビの映像を見て
はじめてとんでもない事態が
起きていることに気づかされ
会社に泊まって漫画全巻読もうか
どうかなんて愚かしいことを
考えていた頭がふっとんだ。

この時、素晴らしかったと思うのは
首都圏の人は無理して家に
帰るのはやめるようにという
政府の発表と
いち早くJRが運行中止を決めたことだ。
おかげで私はじたばたせず
あのすさまじい揺れの中
無理に何時間も歩いて
家に帰るのをあきらめることができた。

運行再開をあきらめなかった
私鉄で帰れる人たちは
会社にいてもずっとそわそわしていた。
私のようにJRが動かなければ
もう帰れないと割り切れず
もしかしたら動くかもしれないと
ひっきりなしにニュースや
運行状況をチェックしたり
駅に行ってみようかとか
右往左往していたのを覚えている。

それでも震災当日の311は
まだどこかでここまですさまじい
事態にはなるとは思わなかった。
テレビニュースは死亡者数を
競って発表していた。
◯人が死亡。◯◯人が死亡。
まるで死亡者数を発表することだけが
仕事のように。
でもまさか町ごとなくなるような
とてつもない被害があるとは
思いもしなかった。

激しい揺れが続いていた
東京にいてもこんな意識だった。
翌日家に帰れて土日2日間休んだ後
原発で事故が起きても
多くの会社員は月曜日から
会社に行くことを考えていた。
私も「なぜこんな激しい揺れが
起きている時に会社なんか」
と思いながらも
でも人の目がこわい、
いかないと怒られるかもと思い、
月曜日は休んだものの
火曜日から揺れも激しく
原発事故が起きている最中
どうせ会社に行っても
電話が通じないし
まともに仕事などできるわけないのに
普通に出社していたのだ。

今から考えるととんでもない
クレイジーなことだが
でも多くの人は
そうだったのではないか。

東京でもこんな感覚だったので
翌週の連休に西日本に旅行に行った時
同じ日本にもかかわらず
津波も地震も原発事故も
なかったかのような
普通の日常に驚いた。

買い占めパニックなどはない。
物はある。
電気もついていて明るい。
東京にいる時の変な空気は
まったくなく
まるで遠い外国に来たかのように
東日本とはまるで違っていた。
温度差というのは実に恐ろしい。

でも後から被害が次々に
明らかになっていき
津波被害がとんでもないことや
深刻な原発事故が起きたことに
気づきやっとのことで
すさまじい災害が
現在進行形で起きていて
とんでもないことになっていると
認識できたのだった。

甚大な被害のあった
被災地支援に行かねばならぬ
と思ったのは
震災から1ヶ月ぐらいたってからだ。
今から思えばなんて
遅いことだろうと思う。
いち早く行動していた
ボランティアやメディアが
いたにもかかわらず
どうしていいかわからなかったのと
甚大な被害の想像が
ニュースを見ていても
ピンときていなかった。

東京にいてもこんなものだ。
地震が起きて会社に泊まったら
暇だけどどうしようか、
そうだスラムダンク全巻読めば
暇をつぶせるなんて
考えていたのだ。
原発事故が起きても
電車が動いてないのに
なんとか出社する方法を
考えていたのだ。

近い将来また日本で災害が起きるだろう。
その時はぜひ想像力を働かせてほしい。
そのためにはテレビの映像がいい。
見すぎるとおかしくなるかもしれないが
でもやっぱりどれだけ
ネットニュースを見ても
甚大な被害が起きていることを
リアルに感じることができず
危機意識を感じることができなかった。

テレビの映像を見たから津波から
逃げられたという被災者がいたように
テレビの映像の力は絶大。
もちろん見れる環境にあるかどうかは
わからないが
テレビ局はいち早くネットでも
放送してくれれば
スマホなどで見ることができるだろう。

そして自分がある程度落ち着いたら
動ける人はなるべく早く
被災地支援に動いてほしい。
迷惑ボランティアもいるけど
でもボランティアがいち早く
かけつけたおかげで
どれだけ多くの人が救われたことか。
いち早くでなくても
甚大な被害がある場合には
継続的な支援が必要なだけに
ぜひ後でも支援に行ってほしい。

できれば現地に行くのが
一番よいと思う。
特にこの目でこの肌で
被災現場を感じると
妄想の世界ではなくなり
現実のこととして感じられるからだ。

ただ何が何でも行けばいい
ということではなく
自分の生活基盤があやういのに
無理して行く必要はないし
物や金を送るとか
情報を届けるとか
現地に行かなくても
できることはある。

災害に必要なのは
想像力なんじゃないか。
一度でも大きな災害を
経験していれば
上記のような想像が働くけど
一度も経験していないと
私のように
漫画を全巻読むかどうかを
迷うといったバカなことに
なりかねない。

この先、日本にいる限り
どんな場所でも災害に
見舞われる可能性がある。
自然災害を防ぐことはできないが
事前の準備で減災はできる。
災害後、想像ができれば
人災を減らすことができる。
支援をすることができる。

東日本大震災が起きた311の時だけでも
災害について考えてほしい。
東日本大震災で起きたことを
知ってほしい。
そしたら未来の被災地・被災者になっても
被害を減らせることができるだろう。

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by kasakoblog | 2017-03-11 20:41 | 東日本大震災・原発

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