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靴投げられた中国首相

欧州歴訪をしている中国の温家宝首相に、
イギリスのケンブリッジ大で講演した際、
「どうして大学は独裁者に屈したのか。
彼(温首相)が語るうそを聞くことはできない」と叫び、
靴を投げつけたという。

映像を見るとかなり遠くから投げられたようで、
ブッシュ大統領がイラクで投げられたような、
あわやという感じはなかった。

ブッシュに続き、中国首相に靴が投げられ、
多くの人たちを喜ばせたことだろう。
私もブッシュに靴を投げた記者の映像を見た時、
大喝采してしまった。

これを機にますます政治家への靴投げが流行りそうだが、
ただ、それってすごく健全なことじゃないと思う。
靴を投げる行為って、いわば、
やっていることはブッシュや中国首相と同レベル。
気に食わない奴を暴力を持って叩き潰すという、
非常に低脳なやり方だ。

靴投げ行為に「よくやった!」という気持ちもあるけど、
暴力と戦争とテロの連鎖を招くだけで、
問題の解決にはならないのではないか。

このような靴投げ行為が行われないためにも、
まずブッシュは裁判にかけて、
きちんと法律で処刑されるべきだろう。

そんなことできるわけないと思うかもしれないが、
イラクのフセイン大統領は、あっという間に処刑された。
フセインが処刑されるなら、
イラクをはじめ世界中で、
罪のない人たちを殺したブッシュは、
世界の極悪テロリストとして、
世界で一番の殺人者として、
死刑になったって何の不思議もない。

いや、むしろ死刑にならずに、
何の罪に問われることなく、
生きながらえているからこそ、
記者は靴を投げたんだろうし。

靴を投げることでしか、
政治家に抗議ができないというのは、
非常に怖ろしい社会だ。

政治家が行った行為の責任を明確化し、
裁判できちんと裁かれる仕組みがないと、
単なる靴投げではなく、
それこそ爆弾を仕掛けた靴が投げられ、
暗殺されるなんてことになりかねない。
そうなったらそれこそ社会は、
暴力と戦争とテロの連鎖を招く悪循環に陥ってしまう。

さて、衆議院選挙の時に、
麻生太郎に靴を誰か投げたら、
日本人はどう反応するのかな。

はじめは、ネットやミクシィの書き込みなどは、
よくやった的な賞賛コメントが多いかもしれないが、
ある時を境に、急に靴を投げた人へのバッシングコメントが、
殺到するのではないかと思う。

それこそ靴が顔にあたってしまい、
麻生太郎がケガなんかしたら、
「それはやりすぎだろう」みたいな、
ネット国民論調の急反転が起き、
逆に麻生太郎に同情が集まり、
それによって当選してしまうのではないかと思う。

靴を投げるより、選挙で票を投じないことの方が、
政治家に打撃を与えられると思う。

by kasakoblog | 2009-02-04 01:26 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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