中国と軍事費格差が広がる?

中国が日本の軍事費を2年前に抜かし、
金融危機でも軍事費を増やし続けているから、
日本は大丈夫なのかというおかしなニュースが載っていた。

「日本が中国に抜かれる」

軍事費に限らず、GDPでもこうした議論が叫ばれるが、
総額ベースでは中国が日本を抜くのは当たり前で、
10倍ぐらい差がついてはじめて「トントン」といえる。

だって中国は人口は日本の10倍以上。
国土はなんと25倍!
軍事費もGDPも日本の10倍あってはじめてやっと、
一人あたりの軍事費なりGDPで同じになるのだ。
それを格差が広がったと煽るニュースには、
意図的なものを感じざるを得ない。

中国の軍事費増大が対日本のためと勘違いしている時点で、
日本をいかに過大評価していることがわかる。
中国は対日本の前に、
陸で接している多くの国々との防衛のために、
莫大な軍事費が必要になるのは明白だ。

・中国と国境が接している国
北朝鮮、ロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギス、
タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、
ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、ベトナム

なんと14カ国。しかもこの国々を見てわかるように、
かなり「危ない」国が多い。
すべて海に囲まれた天然の要衝地・島国日本とは、
まったく違う国際環境下に置かれている。
世界の軍事大国アメリカだって、
これほどの国とは国境を接していない。

しかも中国はウイグルやチベットなど、
内乱対策のための軍事費も、
かなり注ぎ込んでいるんじゃないのか。
(まあ統計的に軍事費に組み込まれているかは別だが)
そういう中国という国の状況を考えれば、
日本の軍事費の10倍になっても何も驚かない。

ただだからといって日中戦争が起こらないという保証はない。
というよりむしろ私は10~15年後ぐらいに、
日中戦争が起きるんじゃないかとも思っている。
それはむしろこのニュースのように、
なんでもかんでも中国に対抗意識を燃やし、
反中感情を煽るメディアが多いせいだ。

日本国内の問題から目をそらさせるために、
国民人気の高い独裁政治家が登場し、
中国バッシングを繰り返せば、
案外、簡単に日本から中国に戦争を仕掛けるみたいな、
信じがたいことが起こりうる可能性はゼロではあるまい。

中国の軍事費が増えたことより、
中国の軍事費との格差が広がったから大変だと煽る、
このようなばかげたニュースの方が、
よっぽども日本の治安を脅かしかねないと私は思う。

※ちなみに2007年の中国のGDPが、
ドイツを抜いて世界第3位になり、
いずれ2位の日本も抜かれるんじゃないかと、
バカみたいに騒いでいるが、
一人当たりのGDPは、
中国は約2460ドル=100円換算で24万6000円で、
日本は約3万4326ドル=100円換算で343万円で
日本人と中国人の一人当たりの所得格差は14倍以上だ。
中国の一人当たりのGDPは世界でも100位以下とかなりの低水準。

※私は、中国からネパールへ、中国からモンゴルへ、
中国からカザフスタンへ、陸路で国境を越えたことがある。
陸づたいに他の国と接しているという緊張感は、
島国日本人には一生わからないと思う。

by kasakoblog | 2009-02-01 01:31 | 一般

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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