朝マックの新商品は昔の焼き直し
2009年 02月 21日
これは過去にあった焼き直し商品だ。
私がマックで働いていた1994~1996年ぐらいまでは確実にあった。
なぜマックはこのホットドッグ商品をなくしてしまったかというと、
あんまり売れなかったのと、
この1商品のためにオペレーションや用意する材料が、
異常に増えるからだった。
私は結構、朝、働いていたんだけど、
このあんまり売れないホットドッグのために、
開店前の準備も1手間、昼メニュー移行後の片付けも1手間かかり、
マックがこのメニューをなくしたのはうなずける選択だった。
この商品のためだけに、
ホットドッグ用のパンとソーセージを発注せねばならず、
その在庫保管スペースもいる。
さらにやっかいなのは調理器具。
ソーセージをボイルする機械に、
ボイルしたソーセージを保管する機械。
マスタードやケチャップはハンバーガーに使用しているものだが、
ホットドックにかけるために、
別の容器にわざわざ移さなければならない。
これがバカ売れ商品なら、
これだけの手間や在庫リスク、在庫スペース、
オペレーションをかける意味はあるのだろうが、
私が働いた店ではほとんどホットドッグはでなかった。
圧倒的にマフィンが多かった。
長らくデフレ時代に入り、
激しい格安競争になったために、
まずはチーズ入りホットドッグを廃止し、
その後、ホットドッグも廃止。
店内のオペレーションを効率化し、
事務を省力化することで、
マックはデフレ時代の覇者になった。
まあその後、景気回復し、
原材料の高騰などでたびたび価格を変える迷走期もあり、
今もやらせクォーターパウンダーのような、
たいしておいしくもないのに、
話題だけでもってこうとして、
まあ1年は持たないだろうメニューだとは思うけど、
急速な景気悪化で、すばやくランチタイムに、
低価格ランチセットを出すあたりさすがだなとは思っていた。
このホットドッグもおいしいから、
はじめは目新しさでとびつく人も多いだろうけど、
朝、アルバイト人員を絞っている時間帯に、
新たなメニューが増えると、かなりコスト増になるだろうし、
まあ14~15年前の調理オペレーションとは違って、
完全にステージングシステム
(パーツごとに作り置きし、注文後に合体させてチンするシステム)
に移行したから、だいぶ省力化はできるんだろうけど、
なんだか話題づくり1発、
また消えていくメニューなんじゃないかなと個人的に思っている。
私は結構好きだったので、
大々的にメニューとして導入するなら、
その商品のファンになってくれた人のために、
安易にひっこめたり、
また安易に出したりを繰り返してほしくないなと思う。
ちなみにマックのメニューにトマトが入ったハンバーガーがないのも、
徹底したオペレーションの省力化によるコスト削減のためだ。
本当においしい新メニュー出したいなら、
トマトを入れたハンバーガー出せばいいんです。
でもまず出さない。
なぜか。
オペレーションや在庫管理にむちゃくちゃ手間がかかるからだ。
私がバイトしていた頃、
季節限定商品でトマト入りのものがあったけど、
まあそのトマトという新たな材料1つのせいで、
厨房はてんやわんやだった。
潰れやすい。
切る手間がいる。
保管スペースをくう。
だからマックの新商品は、
中身を変えただけの揚げ物パティ商品か、
(えびフィレオやグラタンコロッケバーガーみたいなもの)
今まで使っている材料の組み合わせ替え商品
(月見バーガー、メガマックなど)ばかりが多い。
だからどれもくどくて油っぽくって、
さっぱりしたさわやかなハンバーガーが生まれない。
でもそれを追求しだしたら、
低価格や低賃金を維持できないから、
あえて手間のかかる材料には手を出さないできた。
それが成功の秘訣でもあった。
まあ商売のやり方がうまいことは確かです。
これだけ話題になってるし。
※マックがハンバーガーファーストフード店において、
一人勝ちなのはうなずける。
というのもこの前、高松で祝日の21時過ぎのため、
食べる店がなく、ロッテリアに入って、
単品420円もする「絶品ベーコンチーズバーガー」を食べたが、
まあまずいし、調理の仕方はひどいし、小さかった。
あれだったらマックの単なるハンバーガーの方がはるかにうまい。
また最近、私はマックの利用頻度が多い。
まずいハンバーガーは食べる気はしないので、
松屋で豚丼やカレーを食べてから、
マックではコーヒーだけが多いのだが、
無線LANが使えるためだ。
外出先でネットが使えれば、
ノートパソコンを持ち歩いている私にとっては、
どこでもオフィスになれるので。
マクドナルドが“朝マック”強化 朝食メニューに新商品投入
target="_blank">http://gourmet.oricon.co.jp/63336/