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政治って何だろう?

政治というと、どこか遠くの世界で、
誰かが勝手にやっているイメージがあるが、
つい最近、政治を身近に感じる機会があった。
マンションの理事に抽選で選ばれたのである。

マンションというのは複数の人が住む、
いわば小さな国みたいなもの。
住んでいるマンション(国)を良くするために、
または何かそこで問題があった場合にどうするか、
そうしたことを決めていくのが、マンションの理事会だ。

住民の何人かを理事として選び、
理事会を定期的に開いて、
マンションにかかわる議案(政策)を作成していく。
つまりマンションの理事会とは、
国でたとえるなら国会みたいなものだ。

たとえば、自動ドアが壊れたから直しましょうとか、
最近、治安が悪いから防犯カメラを増やしましょうとか。
何か政策を行うには金がいるわけで、
その予算は住民から徴収している管理費を使う。

理事に選ばれていない住民は、
自分が支払った管理費(税金)が、
ちゃんとマンションのために使われているかどうかチェックし、
大きな議案では、理事でなくても採決に参加できる。
ここが政治家まかせの国会運営とは違い、
人数が少ないからできる直接民主制的仕組みである。
政治は議案ごとに住民は賛否を決められず、
政治家まかせになってしまうが、
マンションなら議案ごとに住民が、
直接、賛否を決められるわけです。

私は今までこうしたマンションの総会などに、
一切出たことはなかった。
面倒くさい。どうせ管理会社が必要なことはやってくれている。
とりたててマンションに大きな問題は起きていない。
だから別に興味を持たず、
総会などに参加していなかったのだ。

マンションの理事なんてやるのは面倒くさいとは、
誰もが思うもの。
だから理事になる人がいないため、
1年ごとに輪番制で理事が回ってくる。
そこで今回、私に回ってきてしまったのである。

面倒だなと思ったけど、理事会に出席したんだけど、
政治を考える上で実に興味深かった。
政治とは、どこまでやって、
どこまでやらないか、
そのバランスが重要なのだなと。

これまでの理事会の中で、
まったくやる気のない理事長が選ばれた時は、
理事会は1年に1度しか開かれず、
何もやることもなく、
それどころかそれまでの議事録を紛失してしまうという始末。
理事(政治家)を抽選で選ぶと、
こういうことが起きてしまうから恐ろしい。

ところがある年の理事長は、
いろんなことをやるのが好きで、
手動ドアが不便だからといって、
100万円かけて自動ドアにし、
自転車置き場の場所を民主的に決めるべきだと、
抽選制度を導入し、
正月やクリスマスには電飾をしようと、
予算をとって電飾を行った。

いろんなことをやるのはいいわけだが、
そのおかげでその年は支出が多く、
管理費が例年以上に使われてしまった。
「やる気のある」理事長というのもまた、
それはそれで問題なのである。

マンションの政治に見るように、
国の政治も同じだと思う。
何をやって、何をやらないべきか。

派遣社員が切られたから、雇用対策をし、住宅を確保しましょう。
景気対策のために定額給付金を配りましょう。
中小企業が倒産しそうだからお金を貸しましょう。
病院が足りないから病院をいっぱい建てましょう。
橋や道路ができれば便利だから、
もっとあちこちに作りましょう。
国民のみなさんのために高速道路を無料にしましょう・・・。

お金(税金)が無限にあるのなら、
政治が良かれと思うことをやってもらっても構わないわけです。
しかしお金には限りがある。
いろいろやろうとするなら、
その分、お金がかかるわけで、
そのお金は住民が税金として支払わなくてはならない。

たとえばマンションなら、
「クリスマスの電飾なんか個人でやればいいんであって、
みんなから金集めてマンションとしてやることないんじゃない?」とか、
逆に「今は治安が悪いから、管理費を値上げしてでも、
防犯カメラを増やすべきだ」とか、
何をやって、何をしないか、
話し合いと多数決で決めていくのが政治なのである。

自分たちが毎日払っているお金が何に使われているのか。
何に使われるべきなのか。
使われるべきお金が適正に使われているのか。
(たとえば防犯カメラを理事の知り合いの業者に、
割高な値段で発注し、儲けた分を理事にキックバックされていないかとか)
それが政治であり、選挙であり、投票なのである。

マンションの理事に選ばれたことで、
政治というものをより身近に感じることができた。
マンションに住む住民が、管理費が何に使われるか、
興味・関心を抱くように、
国に住む国民が、税金が何に使われるか、
興味・関心を抱くこと、それが政治への「参加」の第一歩。

政治家がいろんなこと言っている。
そのためにはお金がかかる。
お金をかけてでも、すべきことは何なのか。
お金をかける必要のないことは何なのか。

自分たちが住む社会を暮らしやすくするために、
政治家がどう考え、何をしようとしているのか、
選ばなければならない。

今、政治は迷走し続けてうんざりしている人も多いと思う。
自民・公明のひどさは訴え続けてきたが、
民主ほか野党の迷走ぶりも最近際立ち、
もはやどの政治家を選んでも、
政治はよくならないんじゃないかという、
閉塞感が日本に充満しているような気がする。

それでも自分で立候補しない限りは、
誰かマシな人を選ぶ。
今はそれしか方法はないと思う。

本当は、マンションの議案は、
住民全員の採決で決めることができるように、
政策ごとに国民全員が投票できる、
政策投票制度ができれば、いいんだけど。

私が政治家になったら、政策投票制度を作りたいと思っている。

by kasakoblog | 2009-01-27 21:33 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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