2008年 12月 20日
またバブルが起きる!ゼロ金利の大失策
今日、日銀が0.3%から0.1%に利下げした。
アメリカも先日、利下げし、実質ゼロ金利政策をした。
これにより、またとんでもないバブルが、2~3年後に起きる。
なんとも愚かなことか・・・。

金利政策や利下げニュースを聞いて、
わからない、難しいと思う方もいると思うので、
これまでの経済の流れを振り返りながら、
金利政策が与える経済への影響を解説したい。

まず、なぜ今、世界同時不況と言われるほど、
とんでもない事態が起きているかというと、
今までがバブルだったからです。
バブルの定義も難しいが、ひとまずここでは、
「イカサマの好景気」とでも名づけておきましょうか。
要は、実力があって経済が良かったわけじゃなかったってことです。

今の状況ととっても似ているのが、
2000年のITバブル崩壊だ。
ろくに稼いでいないIT企業に、
「絶対に将来伸びる!」とみな信じて、
株を買いまくったり、投資しまくったりして、
バブルが膨らんだんだけど、
ぱんぱんに膨れ上がった風船が破裂するように、
そんなにまだ実力がなかったITバブルは、あっという間に破裂。

そのせいで株価は急落。
日経平均株価の推移を見ると一目瞭然だが、
約2万円近い株価が翌年末には半値になり、
一度盛り返すかに見えたが、再び下がり、
2003年に7000円台をつけた。
アメリカの株価も同様に急速に下がっていった。

バブルが崩壊し「不景気」になると、
みんな真っ当な生活に戻るわけです。
わけのわからん株を買うのはやめよう。
わけのわからん投資話にのるのはやめよう。
ちゃんと節約し、貯金するのが一番だと。

そうやって町中のお金が使われなくなり、
貯金に回ってしまうと、
お金の流れが鈍くなってしまい、
経済は停滞してしまうんですね。

この「不景気」を脱するためには、
・国民に貯金させないようにし、
・国民や企業が借金しやすくすれば、
いいわけです。

えっ、そんなことできるの?ってカンタンにできます。
金利を下げればいいんです。
利下げですね。

アメリカはITバブル崩壊前後、
2000年12月には6.5%もの金利があったのを、
毎月のように利下げを行い、
1年後にはなんと1.75%にまで下げた。
さらに2003年には1%まで下げた。

100万円預けたら1年間で6万5000円も利子がついたのに、
それが1万しかもらえなくなってしまった。
みなさん、どう思います?
5万円も損した、と思いませんか?

そこで悪魔のささやきをすればいいんです。
「貯金してもたいして利子つきませんよね。
それだと老後の生活、苦しいですよ。
将来のために投資をしましょう。
株を買いましょう。不動産に投資しましょう」と。

こうして株価低迷、地価下落していたものが、
超低金利によって国民からお金を吐き出させることで、
ぐんぐん株価を押し上げ、不動産価格を押し上げていく。

企業もバンバンお金を借りて事業を拡大したり、
投資したり資産運用したりするわけです。
だって借金しても利子以上の利益を、
簡単に上げられそうだから。
それでまた株価や不動産価格が押し上げられていく。

実際、アメリカの低金利政策により、
住宅価格が跳ね上がり、
株価も2002年の大底7700ドル前後から、
2007年まで右肩上がりで、なんと株価も2倍、
14000ドルまで跳ね上がった。

企業の実態は今までとはたいして変わってないし、
住宅価値だって変わるはずもないのに、
町中にお金が出回ったおかげで、価格が跳ね上がったんですね。

価値がなくてもみんなが買えば上がる。
それが株であり不動産なのだから。

これが世界中の好景気を支えてきた、
アメリカの住宅バブルだった。
かつてのITバブルと同じように。
でも人々は気づくわけです。
これはちょっとおかしいぞ。
こんなに高いのはおかしいぞ。
そろそろ売り払って利益を確定しようと。

そうやって誰かが売り出すと、
みんな沈む船から逃げるように、
一斉に売り浴びせるわけです。
こうしてバブルは崩壊し、
株価は急落、不動産価格は急落。

不動産業者や建設業者が倒産し、
それに投資・融資した金融機関が損失を出し、
それによって貸し渋りが起き、
まったく関係のない企業の資金が不足してしまい、
バブルのせいで経済が悪化する。

そしてまた金利を下げて、
この「不景気」を乗り切ろうと試みる。
この愚かな繰り返しを何度も何度もやっているから、
バブルが起き、また崩壊し、
またバブルが起き、また崩壊するということが、
起きているわけです。

今、日本も利下げし、アメリカも利下げし、
さらにはオーストラリアやヨーロッパも利下げし、
「みんな貯金しないでください」
と貯金者を損するように仕向けている。
だから2~3年後に、またバブルが起きる。

金利政策は一時的には効果はあるかもしれないが、
所詮また新たなバブルを生み、
その崩壊によって大きく国民が傷つくわけです。

なぜ今まで(「好景気」)が異常だった、
という考えになれないのだろうか。
ようは日本もアメリカの株価も、
ITバブルがはじけた「真っ当な水準」に戻っただけなのに。

金利をころころ変えることはやめた方がいい。
私はそう思う。

そして2~3年後に起きるバブルの対象も、
オバマ氏の当選で確定的になった。
環境ビジネスバブルだ。
CO2(二酸化炭素)取引などもバブルの対象になるだろう。

環境ビジネスバブルについては、
またの機会に詳しく書こうと思う。


by kasakoblog | 2008-12-20 01:21 | 金融・経済・投資


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