首相、失業者を叱る！

麻生首相はハローワーク渋谷を視察。
10月末に派遣切りにあい職探しにきた24歳の若者に、
こう言ったそうだ。

「何を自分でしたいか決めないと、
『なんかありませんかね？』っていうんじゃ、
なかなか仕事は見つからないよ。

オレはこれをやりたいという、
目的意識がないと、雇う方だってその気にならない」

まさにその通り！
マスコミはなんとかして、
このニュースを麻生首相の“失言”にしたいみたいだけど、
失言でも失策でもなく、的確なアドバイスだと思う。

ただ私はその言葉を麻生首相にまるまる投げ返したい。

「ただ単に総理大臣になりたいってだけで、
オレはこれをやりたいという目的意識がないと、
国民は支持しませんよ」

目的意識のない人間が多いのは、
何も一部の失業者だけではなく、
政治家も官僚も同じだろう。

それと、渋谷のハローワークで、24歳の若者じゃ、
はっきりいって今の深刻な事態の、何の視察にもならない。

愛知とか工場のある地方のハローワークで、
派遣切りにあった中高年に話を聞かなきゃ、
雇用対策もへったくれもないんじゃないか。

渋谷の24歳の目的意識のない若者に、
雇用対策と称してカネを間接的にばらまいて、
消費税を３年後に上げることが正しいのか？

若者へのアドバイスは正しいが、
やっぱり首相はピントがずれている。
マスコミも首相を叩くのなら、
揚げ足取りの失言ではなく、
批判すべきところで批判してほしい。