EXILEメンバー新加入で批判続出
2009年 03月 03日
人気を維持し続けるためには、
奇異奇策を続けていくしかないんだろうな。
EXILEが昨年メジャーデビューしたばかりの、
兄弟分的グループ7人を加え、14人で再出発したことに、
所属レコード会社エイベックスの松浦社長のブログが、
炎上しているという。
多くはファンからの批判的なコメントだという。
でもしょうがないんじゃないかな。
モー娘と一緒で、すべてが中途半端な、
そこそこアーティストが人気を維持していくには、
“ファン”を裏切るような、
あっと驚くようなことしてかないと、
あきられて終わってしまう。
こうやって批判だろうが炎上だろうが、
話題になることで宣伝になることを狙ったものだろう。
でなきゃ、レコード大賞とって、
はい終わり・・・になってしまう。
批判を覚悟の上で、自分たちの力量を考えたら、
このぐらいの大胆なことしないと、
メディアにも取り上げられないし、
人気を維持できないという、
メンバーやレコード会社の危機感としては、
ある意味では当然のような気もする。
そこそこアーティストが生き残っていくための、
自転車操業的な王道手法といえる。
去年レコード大賞にEXILEが輝いて、
EXILEの何がいいんだろう?と不思議に思い、
EXILEのベストアルバムのアマゾンレビュー見たら驚いた。
酷評ばかりなのである。
しかもアンチがろくに聴きもしないで、
批判しているという感じじゃなく、
本当のファンがひどいひどいと、
ベルトアルバムを酷評しているレビューが多いのだ。
どうもレビューを読むに、
やたらベスト盤ばっかり出すな的な意見が多かった。
モー娘の変遷と一緒で、
常識外の奇策が世間から新鮮な驚きとして、
好意的に受け取られている間は、
話題づくりがセールスにつながるのだろうけど、
話題というパフォーマンスばかりに頼って、
人気を維持せざるを得ない立ち位置になったら、
今度はまたさらにエスカレートした、
話題を提供しないといけない。
音楽は実力があれば売れるわけじゃないから、
話題づくりも一つの重要な要素だとは思うけど、
話題だけでなく楽曲やライブのパフォーマンスの方も、
しっかりしていかないと、
いつかあきられちゃうんじゃないかな。
でももう十分もとはとれてるんじゃないか。
ある意味ではすごい成功を収めてるし。
私はまったくEXILEの音楽に興味は持てないけど、
セールスプロモーションの仕方はすごいんじゃないかな。
まああと残されているのは、
突然解散と突然復活ぐらいか・・・。
アーティストが選ぶ道には、
大きく2つがあると思う。
1つは、とにかくトップをめざす。
圧倒的多数の人気を得たい。
そのためには批判覚悟の思い切った賭けも辞さず、
時には従来のアーティスト像をぶっ壊し、
攻めて攻めて攻めまくる戦略に出ること。
もう1つは、特定数の固定ファンを満足させればいい、
というスタンスでいき、
これまでのスタイルを踏襲していくやり方。
どちらがいい悪いじゃなく、
EXILE自身は後者ではなく前者を選んだということだ。
このことで一部のファンが離れようが、
それ以上のファンが獲得できれば収支は合うと、
メンバーもレコード会社も考えたのだろう。
そういう活動スタンス含めて、
そのアーティストが好きか嫌いかということに過ぎない。
ただ一般的にいえば、
まだまだ売れていないうちは前者をめざし、
ある程度、売れて、音楽で食っていけるめどがついたら、
後者に変わるのが普通だろう。
ところがEXILEはバンバン売れているのに、
まださらに上をめざす、またはトップを維持するというのが、
かなり異常なのかもしれないけど。