地方高速道路の土日祝日1000円走り放題が打ち出されたが、
実は原油価格がじわじわ上昇している。
去年の今頃は、ガソリン価格が急騰し、
あまりに高すぎて自動車利用者が悲鳴を上げていたが、
石油などに投資するコモディティ(商品)バブルは、
リーマンショックを契機に急落。
2008年7月に1バレル=147ドルもしていた原油先物価格が、
なんと30ドルまで暴落したのだ。
原油価格が安いうちは、
高速道路走り放題もいいだろうが、
今、原油価格がじわじわ上昇をし始めている。
今週はじめには4ヵ月ぶりの高値となる、
一時54ドル台を記録したという。
金融危機で暴落した原油価格や株価などを、
絶好のチャンスと捉えた世界のマネーが、
再び投機に熱を上げはじめているのかもしれない。
高速道路走り放題が1000円だとしても、
ガソリン価格が昨年の今頃のような高騰をすれば、
その効果は薄れるのではないか。
いやそれどころか1000円走り放題が、
ガソリン価格を上昇させる要因となりかねない。
ボロかすに急落した石油という泥水が、
株価がじわじわと上昇しているように、
再びギャンブル金融資本主義が稼動しはじめたおかげで、
昨年のガソリン価格高騰の悪夢が再現されるかもしれないという、
そんな動きがあることだけは、
どこか頭の片隅に置いておくといいと思う。
株価が上がって喜んでいるが、
原油価格も上がっている。
せっかくリーマンショックのおかげで、
ギャンブル資金が一掃され、
国民が生活しやすい物価になったのに、
再び値上げラッシュが起きるかもしれない。
ちなみに株は紙切れだが、石油は資源だ。
いつまた急騰してもおかしくはないと、
私は思っている。