週刊現代ミスチル解散というクズ記事
2009年 04月 06日
しっかり記事を立ち読みすれば、
その中身のなさがはっきりわかる。
とにかく記事の論理展開がむちゃくちゃなのだ。
解散説を唱えるなら、ウソでももう少し、
マシなウソをつけないのかと唖然としてしまった。
見出しだけみて、気になっている人も多いと思うので、
記事内容とそれがいかに論理矛盾しているか、
気になっている方のかわりに解説しておきたい。
<週刊現代の解散根拠>
・解散するのは小林武史とエイベックスが立ち上げた、
新しいレコード会社にドル箱ミスチルを移したいから。
・ミスチルをバンドごと引き抜くのは角が立つので、
桜井さんとJENを引き抜き、新バンドを結成させる。
・解散は不仲ではなく不況の影響。
コンサートをやるバンドは金がかかるから、
メンバー2人をリストラして、新バンドを結成する。
<論理矛盾点>
・新しいレーベルに売れ筋のミスチルを移したいなら、
何もわざわざ新バンドを結成する必要はなく、
ミスチルのまま移した方がはるかに経済効果は高い。
・角が立つというが、
バンドがレコード会社を移籍することは多く、
むしろメンバー2人だけ引き抜いて、
2人だけ抜かすという方がよっぽども周囲に角が立つはず。
角が立つから新バンドという論理はおかしい。
・コンサート費用がかかるから、
不況を機にメンバーをリストラするというが、
メンバー2人をリストラしたところで、
新バンド立ち上げる方が、
はるかにさまざまなプロモーション費用などがかかり、
割高になることは目に見えており、
不況でリストラで新バンド結成というのは、
読んでいて明らかにおかしい。
週刊誌ごときとはいえ、
もうちょっとまともな解散説を書けないのか。
記事の情報源となっている音楽ライターというのが非常にあやしい。
どうせ無理やり解散に結びつけて、
金もらっているだけなんだろう。
小林武史が新レコード会社を立ち上げたことは事実だから、
移籍というのは当然あるだろうし、
レコード移籍騒動を無理やり解散スクープなんて、
大げさに報道するより、
そもそも活動過多で心身疲労のため、
しばらく充電期間のために、
無期限活動中止ということなら、
あり得ないことではないわけだ。
まあ週刊誌に目くじら立てる方がおかしいと言われればそれまでだが、
私は時に週刊誌は、新聞やテレビより、
非常にユニークな切り口で、
新しい見方を提示するメディアだと思っている。
三流メディアなら三流メディアらしい存在意義があるのに、
それすら放棄してしまった情けない記事だと思う。
もちろん私は音楽業界関係者じゃないから、
週刊誌に書かれていることが事実ではないという反証はないが、
あまりに論理展開がむちゃくちゃなので、
見出しだけ見て水をさされたファンのために、
記事について買わずに立ち読みして、解説した次第である。
それにしても音楽業界って、
金の流れが不透明だよなと思う。
大金がからむだけに移籍が大きな問題になる。
こういう妙な金に絡んだ移籍問題を起こさないためにも、
アーティストがネットでファンに直販すれば、
間に入って金をもらう様々な会社はいらんのに。
無論、間に入って、アーティスト自身にはできない、
プロモーション活動や育成活動、
マネージメントなどをちゃんとしていれば、
そこにしかるべきお金が落ちるのは当然だろうが。
私は今後、ネットで直接アーティストが直販し、
ブレイクするネット発のアーティストが生まれ、
存在価値のないレコード会社などが、
だいぶ淘汰されるんじゃないかと期待している。
それにしてもミスチル解散を今、語るなら、
移籍騒動より心身疲労説の方がはるかに説得力があるのに、
記事に情報提供した音楽ライターは、
今のミスチルがどういう状況にあるか、
まったくわかってないんだろうな。
ただ唯一、この週刊誌の記事で、
あり得そうだと思ったのは、
このツアーの後の予定が白紙とのこと。
これはファンがミスチルを追っかけていたら、
そういうことはあるかもしれないというのは、
確かに想像がつく。
昨年は馬車馬のように働きすぎた。
少し休むのもいい機会じゃないかと思う。
もちろんファンとしては寂しいけど、
たまには休んでまたいい音楽を奏でるために、
英気を養う期間も必要じゃないかと思う。
<追記>
ミスチル公式サイトで週刊誌報道否定
(下記引用)
今週発売された一部の週刊誌による記事の中に
Mr.Childrenの解散に関するものが掲載されておりました。
言うまでもありませんが、この様な事実は全くございません。
あまりにも突拍子もない記事なので
メンバー及びスタッフ一同も大変驚いたのですが、
ファンの皆様には多少なりとも不安や混乱を与える内容の記事であると考え、
このコメントを出すに至りました。
・・・
私もあまりにバカらしい内容の記事だったので、
スルーしようかと思ったものの、
見出しだけ見て不安に思うファンの方があまりに多いと感じたため、
記事内容の論理的矛盾から、
新バンド結成による解散説否定記事を書きました。
それにしても解散報道に右往左往するファンが多い。
メディアとのつきあい方を考えたほうがいいと思う。
・解散報道に学ぶメディアリテラシーの身につけ方
http://kasakoblog.exblog.jp/10005254/
4.5横浜アリーナライブレポート
http://kasakoblog.exblog.jp/9988500/
ミスチルの部屋
http://www.kasako.com/mrchildren.html